ソニー・ロリンズとジョン・コルトレーン、アル・コーンとズート・シムズ
ジーン・アモンズとソニー・スティット、ジョン・ジェンキンスと
ジャッキー・マクリーンなど、同じ楽器がフロントに立ち、アドリブを交わす
と言うパターンはジャズ界では珍しくない。
メロディーラインを印象的にするだけではなく、よりスリリングな内容に
仕上げていくと言う点では手法としては面白い。
だが、これがチェイスものやバレルものとなるとどうしてもジャズファンの
好奇心をあおる「キワモノ」となってしまい、演奏の内容を二の次にした
危なっかしいジャズに成り下がる危険性がある。
ハードバッパーきってのリリリスト、アート・ファーマーと、澄み切った情熱的なトーンの
ドナルド・バードが共演した本アルバムは、そんな危険性を吹っ飛ばす内容だ。
特に、1950年代だけで90枚以上のアルバムに参加し、まさに『旬』の時代を
迎えていたドナルド・バードは乗りに乗ったプレイを展開する。
ドナルド・バード作「ザ・サード」では、ジャッキー・マクリーンを間に迎え迫力あるソロを繰り返す。
4小節のアドリブ交換は、まさに見本のような素晴らしさ!!
2トランペッツ (視聴有)
ジャズアルバム紹介 2トランペッツ
ジャズアルバム紹介 2トランペッツ
上記に加筆・修正を加え転載。
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